小坂秀王校長ご挨拶
あっという間に季節がかけめぐり、1年が経過しています。
東浦会の皆様には平素より本校教育活動につきましてご理解とご支援を賜り御礼申し上げます。
今年度、本校は、中等部140名、高校403名の新入生を迎え、元気に新年度をスタートさせることができました。
前年度末には、全教室の木製床を研磨・クリア塗装によりリニューアルしましたので、明るくなった教室で学校生活が始まっております。木の温かみがある雰囲気は、生徒たちの心をきっとやわらかに包み込んでくれるはずです。このような環境は、本校の誇りであり、これからも大切にしていきたいと思っています。
授業、部活動において、生徒たちが元気に活動する姿が、校舎のあちこちにあふれるようになりました。昼休みにも、人工芝グラウンドにはじけて飛び回る生徒たちの姿があり、嬉しく眺めています。
生徒会役員の活躍が、学校生活のさまざまな場面でさらに広がっていることもお伝えしたいと思います。建学祭での熱心な働きだけでなく、学校説明会でも本校生徒の代表として、爽やかな態度で案内や説明を行い、来校者から好評をいただくことが目立ってきています。生徒会活動に意欲的に取り組もうとする生徒も増えており、これからが楽しみになってきました。
部活動の面では、中等部・高校ともに県大会に進む部が増えています。昨秋、中等部野球部が地区大会で初優勝を飾ることもできました。
それらの部活動において特筆されるのは、柔道部の活躍です。前年度、団体で高校3冠を成し遂げましたが、新チームも力をつけてきています。3月19・20日に開催された第35回全国高等学校柔道選手権大会において、前年度に引き続き、個人戦での優勝だけでなく、団体戦でも見事な優勝(2連覇)を達成し、日本武道館に歓喜の声を沸き立たせることができました。
このような活躍を受けて、全校生徒が「日本一」という目標をさらに現実的なものとして、互いに切磋琢磨しあって高めていくことができれば素晴らしいと願っています。そして、スポーツ分野での活気が学校全体の活性化へとひろがっていくことを大いに期待しています。
本校特色のひとつである国際交流につきましても、ニュージーランド中期留学など恒例のプログラムのほかに、ロシア・ガスプロム校教員訪問団来校(4月)、東日本高校生中国訪問団への参加(8月)、ニュージーランド・カピティカレッジ生徒ホームステイ受け入れ(9月)、アフリカの学校への学用品寄贈(3月)など、さまざまな分野に積極的に取り組んでいます。
他校生との関わりの中で、本校生徒がリーダーシップを発揮できていること、さまざまな能力を高めていること、などについて他校から賞賛をうけることがあり、嬉しく思っています。
生徒たちが「学習と部活動の両立」に取り組む中で、人間的な成長を図ることは本校教育の根幹です。この旗を高く掲げ、教職員一同、熱意をもって人間教育をさらに進めて参りたいと存じます。
地元・浦安市では、東日本大震災からの本格的な復旧・復興工事が、ようやく前年度後半から開始されました。さらに素晴らしい浦安市をめざし、道路・下水道・ライフライン・学校施設などについて、3年がかりの大工事が行われる計画です。
こうした中で、私共は地元の皆様から愛され、支援される学校を目ざしたいと存じます。皆様の一層のご支援を頂ければ幸いです。
末筆ではございますが、皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げ、挨拶とさせていただきます。